α・BET・CITY

 

1985.6.25 徳間ジャパンコミュニケーションズ
(1992.12.21再販 TKCA-30725)
  1. SYNTAX ERROR
  カネボウ化粧品「XAUAX」CMテーマ
2. α・BET・CITY
3. SMILE OF ESCHER
4. ROAD RUNNER
5. VENUS & AFRICAN
6. DA・MA・SHI・絵
7. CLUB DANCE
8. LE MO RE
9. MEBIUS LOVE
  SCOTEHビデオ・カセットCMテーマ
10. DA・MA・SHI・絵
TK's
COMMENT
1985年発表のこのアルバムは、1982年発表の「INFORMATION」の流れを汲んでおり、やはり現在の作風に比べると、とげとげしさや若さ、そしてミニマル色がかなり強い。最近の作品にしか接していない人にとっては相当取っつきにくいアルバムではないだろうか。

この中で最も注目すべき曲は「DA・MA・SHI・絵」だろう。1996年のオーケストラナイト、アンサンブルナイト、ピアノソロナイトのすべてのスタイルで演奏された(ピアノソロは東京公演のみ・・・NHK交響楽団のオーボエ奏者・茂木大輔氏と共演)この曲は、ミニマル独特の浮揚感と不思議さを存分に味わわせてくれる珠玉の作品。久石さん本人も大事にしている曲だと思われる。
(しかし、何故6と10に2回入っているのだろう?殆ど、というか全く同じなのだが...)

LE MO RE」はムクワジュからのカット。この「LE MO RE」、そして「CLUB DANCE」などにはアフリカの民族音楽的印象を強く感じ取ることができる。
MEBIUS LOVE」はこのアルバムで唯一(?)のリリカルな作品。「人体」の基本はこの辺りから出てきているのでは、と思わせる節がある。

現在でも入手可能なこのアルバム。個人的には、「とりあえず全部揃えておこう」なんて気分で購入したのだが、なかなかどうして奥は深い。アクは少々強いが、1700円とお手頃なので、ひと味違った久石ワールドを感じてみたい方はいかがだろうか?(でも店頭には無いだろうなあ。取り寄せになるだろうなあ(笑)。)

おすすめ曲
5. VENUS & AFRICAN
6. DA・MA・SHI・絵
9. MEBIUS LOVE
10. DA・MA・SHI・絵

(1999年4月10日)

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