久石譲作品ディスコグラフィ
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第8回(1999/07/22)
「久石譲作品復興委員会」活動の一環として今回ショーさんから「PRETENDER」のディスコグラフィを書いていただきました。また、このディスコグラフィを掲載するに当たってCDジャケットの写真を久坂さんから提供していただきました。(でも画像はわざわざ手描きにしてるけど(笑))両氏に本当に感謝いたします。この署名運動が成功することを心から願います・・・。
PRETENDER
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NECアベニュー
(NACL-1506)
廃盤 |
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1. MEET ME TONIGHT
2. TRUE SOMEBODY
3. WONDER CITY
4. HOLLY'S ISLAND
5. MARIA
6. MIDNIGHT CRUISING
7. ALL DAY PRETENDER
8. MANHATTAN STORY
9. VIEW OF SILENCE
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Sho's
COMMENT
「久石譲名作復興委員会」で再販活動を行っているCDの中の一枚が、この「PRETENDER」だ。このCDはNECアベニューの撤退と共に廃盤になってしまったものであるが、内容に関しては秀逸の作品であると言っても過言ではないはずだ。
では、その内容についてだが、この「PRETENDER」もヴォーカル曲が多く、9曲中5曲がそうである。また、久石氏自身がヴォーカルやコーラスをもこなしている。ちなみに宇多田ヒカルの父親である、宇多田照實が内4曲の作詞を行っている。もちろん、すべての曲の作曲は久石氏である。
1曲目、「MEET ME TONIGHT」は、久石氏がヴォーカルを担当している内の一つだが、非常にノリの良い曲であり、最近の映画音楽などの久石作品を慣れ親しんでいる人に対しては「オッと!」と思われるはずである。しかし、喫茶店などで流れても、非常にマッチするようなヴォーカル曲であり、またメロディーも大変美しい曲である。
3曲目、「WONDER CITY」は久石氏の会社の名称にもなっている曲だ。この曲は、「INFORMATION」にも収録されているもので、その新しいヴァージョンである。しかし、その軽やかなメロディーは、「INFORMATION」のそれとは全く雰囲気が違う感じがする。
そして最後の曲「VIEW OF SILENCE」だが、この曲は現在の美しいメロディーを思わせるようなピアノ曲である。様々なヴォーカル曲がある中、このような心に響くようなメロディーもあり、久石氏の音楽センスの多彩さがうかがえる。
このCDは、個人的な解釈ではあるが、ミニマルミュージックから発展し、コマーシャリズム(商業的世界)の世界を経て、現在の映画音楽の地位を確立した久石氏の、コマーシャリズムの世界と、映画音楽のちょうど中間期にあった作品であると考えられる。ヴォーカルの冴えた曲と、素晴らしい旋律を持つ曲とが混在しており、最近ファンになった方にもお勧めできる曲である。また、久石氏のヴォーカルを聞ける作品もさほど多くはないので、どのような歌声なのか、興味のある人にとっても良い作品ではないだろうか。個人的にも、もし再販がかなえられたら最も手に入れたい作品の一つである。
おすすめ曲
もちろん、すべてですよ。
(1999年7月22日) |
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過去のディスコグラフィ
IINFORMATION
α・BET・CITY
CURVED MUSIC
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WORKS・I
SPECIAL ISSUE THE UNIVERSE WITHIN
NHKスペシャル「驚異の小宇宙・人体」サウンドトラック
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余談:画像は手描きです(^^;;;取り込んでいません・・・。